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被災地応援の回 [もてなしの宿]

今週発売の「週刊新潮」一歩先行くもてなしの宿は、
被災地応援の回として、宮城県の青根温泉を取材してきました。



湯元 不忘閣 さん  です。


詳しくは本誌をご覧ください…ですが、ちょっとサワリをご紹介しますね。


なんたって、伊達家の御殿湯だった由緒正しいお湯。
今で言えば「殿様専用の温泉付き別荘」みたいな感じでしょうか。


殿様が湯浴みしていたお湯が「大湯」でございます。
約480年前に、伊達家のために作られた湯船の石組みが、
今もそのまま使われているという、歴史あるお風呂です。
PICT0170.jpg
いろいろありましたが、2008年に復活しました。
そのあたりの経緯は本誌でご覧ください(しつこい?(^_^;))



殿様がいらっしゃった時に滞在した建物が「青根御殿」。
惜しくも明治の大火で焼けてしまいましたが、
昭和の初めに復元した建物が、今も敷地内の高台に立っています。
外観は本誌でご覧くだ(以下略)


中はこんな感じです。殿様の間。
PICT0150.jpg
復元とはいえ、今にも殿様が現れそうな立派な造り。



とはいえ、仙台藩主がここにノンビリと滞在しているときに、
お城で事件が発生するかもしれません。


この青根御殿からは、山並みの向こうに青葉城が望めたそうですが
(今も仙台市が見えます)
さて、一刻を争うような大事件が起きたとき、ここに湯治に来ている殿様に
どうのような方法で知らせたのでしょうか?


もちろん、詳しくは本誌をご覧く(略) [あせあせ(飛び散る汗)]

昔の殿様はたとえ温泉に気晴らしに来ても、危機管理を怠らなかったのですね。



そんなわけで、不忘閣には古い建物がたくさん残っています。


本誌ではご紹介できませんでしたが、こちらは築100年の旧宿泊棟。
現在は食事処として利用している、2階建ての木造建築ですが、
ここに「若かりし日の古賀政男が泊まった部屋」があります。
PICT0164.jpg
昔ながらの温泉宿そのままのお部屋ですね。
2階なので眺めが良いですよ。
風通しも良いので、夏は涼しそう。


で、友人に誘われて青根温泉に滞在した若き日の古賀先生は、
いろいろと悩みがあって、山の中で発作的に自殺未遂をしてしまいます。
さまよい歩いている古賀先生を友人が発見し、事なきを得るのですが、
このときの体験が、後に名曲「影を慕いて」を生んだ…と、
自伝に書かれてらっしゃるそうです。


ではここで、昭和の名曲「影を慕いて」、
各自で脳内再生、よろしくお願いします[るんるん]
(…って若い人は知らないよな~、私だってリアルじゃ知らないしホント)



その他、芥川龍之介や与謝野晶子など、ここに滞在した文人墨客は数知れず…。



ところで、与謝野晶子さんって、日本全国津々浦々、ほとんどの観光地、
温泉地に滞在してますよね。色紙残したり、歌を詠んだり。
下手な旅行ライター(ワタクシ?)なぞ及びもつかないほどの旅行通だったのではないかと推察します。
交通も整っていなかった時代を思えば、女性とは思えないほどの活動ぶり。


今も温泉取材をしていると、どこへ行っても与謝野晶子さんばりに出没履歴がある
某ジャーナリストさんの名前にぶつかりますが、いやはや、見習わなくては…。



古賀先生とは関わりないのですが、取材の帰りに蔵王のお釜まで上ってみました。
PICT0182.jpg
標高高いんで、まだお釜は凍ってるし。風は強いし、寒いったらない。



ここからは日本海側も、太平洋側も見渡せるんですよね。
壮大な景色です。

太平洋側を望むと、津波に襲われた被災地の海岸線が見えました。
本震の時、雪に閉ざされていたここも揺れたのでしょうか。
一日も早く復興の日が迎えられるように、蔵王の神様にお願いしてきました。


この夏は涼しい東北の温泉で、癒されてみませんか?[わーい(嬉しい顔)]
たくさんの人が訪れることで、地域も活性化すると思います。


次週の「もてなしの宿」も、被災地応援の回となります[ひらめき]


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