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終わりと始まり [もてなしの宿]

梅雨なのか、梅雨明けなのか、夏なのか、ハッキリしない蒸し暑さが続く毎日ですが、
皆様いかがお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。


「週刊新潮」誌上で、長らくご愛読いただいた「一歩先行くもてなしの宿」ですが、
ついに先週号でお休み(←またやる気(笑))となってしまいました。


最終回は ベイサイドマリーナホテル横浜 さん でした。


海に面した広い敷地に、コテージタイプの客室が並びます。

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天気が悪くて、写真映りがイマイチですが、風変わりな外観ですよね。

詳しくはホテルのHPにも書いてありますが、これらの客室はすべて海運用のコンテナサイズ規格で作られたユニットだそうです。もちろん、コンテナそのものではなくて、サイズを同じにしたとのこと。このユニットは海外であらかた組み立てて、輸送したそうですが、その際のコストを最小限に抑えるため、こうした設計になったんだとか。


コンテナサイズと聞くと、圧迫感があるんじゃないか・・・・とか、狭苦しいんじゃないか・・・とか思われるのは当然ですが、これが不思議と落ち着ける空間になっています。
1階建てのフラットはシングル用で、ほとんどは2階建て(2つのユニットを積み重ねたスタイル)で、1階
がリビング、2階がベッドルームで、内部は吹き抜け構造になっています。


客室内部はこん感じ。インテリアは数種類あります。
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きっちりと四角い空間をうまく活用しています。ムダがなく、動きやすく、天井高があるので圧迫感も感じません。横浜ベイサイドという土地柄、アーバンリゾートとして面白いデザインだと思いました。


もうひとつ、意外だったのがバスルーム。広いんです。
PICT0036.jpg


洗面所は右側にあります。
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一般的なビジネスホテルのユニットバスに比べると、ゆったり使えます。



さて、今回で「もてなしの宿」は最終回になったわけですが、
「この連載のあとは、何が始まるんだろう?」と気になりますよね。


当然ながら私はずっと前に、自分の連載が終了することはわかっていましたが、
次は何の連載が来るのか、という情報は、これまた当然ながら知らないわけで、
先週木曜日の週刊新潮発売日が、ヒジョーーに!待ち遠しかった!!
自分の連載記事がなくなった週刊新潮が、こんなに待ち遠しいなんて!!!(笑)


そして、待った甲斐がありました。

木曜日、そっと開いたグラビアページを見ると・・・・・




・:*:・::・:*:・・:*:・::・:*:・・:*:・::・:*:・


新連載
二人の写真家が見た
“3.11からの1年”

藤原新也×ホンマタカシ


東日本大震災後の日本を
二人の写真家が写真で表現する
(週刊新潮7月7日号)



 ・:*:・::・:*:・・:*:・::・:*:・・:*:・::・:*:・





キタ━━━━(*゚∀゚*)━━━━!!   
          
って顔文字古いかしらーーーーっ!!


いやいや、これはもう、自分の連載が終わって良かったとさえ思うほど(笑)
待ってました!の企画ドンピシャリ!!


藤原新也氏の「フォーカス」時代をリアルタイムで知っている私としては、
(学生時代、「フォーカス」創刊号に衝撃を受けた日をワタシは忘れない・・・)
これから1年、週刊新潮のこの連載が、とても楽しみです。



そして!



私は新しい仕事を探さないとーーーー!![わーい(嬉しい顔)][あせあせ(飛び散る汗)]


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被災地応援の回2 [もてなしの宿]

すでに先週号となってしまいましたが、被災地応援の回2は、

福島県は裏磐梯の ホテリ・アアルト さんでした。


五色沼近く、静かな森の中にたたずむ宿です。
なんたって環境がスバラシイ。
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アアルトの敷地内にある沼です。
朝夕に、ここを散策するのは気持ち良いですね。
一般の観光客は入れませんから…。


建物を庭サイドから見てみました。
PICT0236.jpg
木漏れ日がチラチラと。緑豊かな環境です。



以前は保養所だった建物を全面改装した際に、県内産の杉やヒノキ、桐などを
ふんだんに使ったので、室内はもちろん、外壁も木のぬくもりに満ちています。
周囲の自然環境に、しっくりと調和しますね。

客室は12室+離れ。すべて造りは違います。詳しくはウェブサイトで見られます。
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窓からすぐのところに緑があふれていて、野鳥の声も。
無垢材のフロアは足に優しい感触です。


ちなみに「ホテリ」はホテル、「アアルト」は波を意味するフィンランド語。
この地の気候や景色が、北欧を思わせることからつけられました。
館内には、座り心地の良い北欧家具がたくさん置かれていて、
いわゆる観光ホテルとは一線を画しています。



私がいちばん気に入った客室は、本誌で紹介した部屋(#208)です。
すでにご覧いただいたと思うので(笑) しつこく載せませんが、
レイアウトが独特で、同じ客室内にいながら、カップルがそれぞれ好きなように
過ごせる空間になっています。



新設されたレストランはこんな感じです。
PICT0139.jpg
窓の外に広がる緑。朝は最高に気持ちいいですよね~!
写真ではわかりにくいかもしれませんが、照明も杉材です。
「曲げわっぱ」の技術を応用していて、杉の繊維越しの、
柔らかい光が建物全体の雰囲気とよく合っていると思いました。


もちろん、源泉掛け流しの温泉もございましてよ、奥様!



雄大な自然に抱かれて、一日は五色沼めぐり、もう一日はひたすら読書。
そんな優雅な休日が似合う、大人の宿ですね。


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被災地応援の回 [もてなしの宿]

今週発売の「週刊新潮」一歩先行くもてなしの宿は、
被災地応援の回として、宮城県の青根温泉を取材してきました。



湯元 不忘閣 さん  です。


詳しくは本誌をご覧ください…ですが、ちょっとサワリをご紹介しますね。


なんたって、伊達家の御殿湯だった由緒正しいお湯。
今で言えば「殿様専用の温泉付き別荘」みたいな感じでしょうか。


殿様が湯浴みしていたお湯が「大湯」でございます。
約480年前に、伊達家のために作られた湯船の石組みが、
今もそのまま使われているという、歴史あるお風呂です。
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いろいろありましたが、2008年に復活しました。
そのあたりの経緯は本誌でご覧ください(しつこい?(^_^;))



殿様がいらっしゃった時に滞在した建物が「青根御殿」。
惜しくも明治の大火で焼けてしまいましたが、
昭和の初めに復元した建物が、今も敷地内の高台に立っています。
外観は本誌でご覧くだ(以下略)


中はこんな感じです。殿様の間。
PICT0150.jpg
復元とはいえ、今にも殿様が現れそうな立派な造り。



とはいえ、仙台藩主がここにノンビリと滞在しているときに、
お城で事件が発生するかもしれません。


この青根御殿からは、山並みの向こうに青葉城が望めたそうですが
(今も仙台市が見えます)
さて、一刻を争うような大事件が起きたとき、ここに湯治に来ている殿様に
どうのような方法で知らせたのでしょうか?


もちろん、詳しくは本誌をご覧く(略) [あせあせ(飛び散る汗)]

昔の殿様はたとえ温泉に気晴らしに来ても、危機管理を怠らなかったのですね。



そんなわけで、不忘閣には古い建物がたくさん残っています。


本誌ではご紹介できませんでしたが、こちらは築100年の旧宿泊棟。
現在は食事処として利用している、2階建ての木造建築ですが、
ここに「若かりし日の古賀政男が泊まった部屋」があります。
PICT0164.jpg
昔ながらの温泉宿そのままのお部屋ですね。
2階なので眺めが良いですよ。
風通しも良いので、夏は涼しそう。


で、友人に誘われて青根温泉に滞在した若き日の古賀先生は、
いろいろと悩みがあって、山の中で発作的に自殺未遂をしてしまいます。
さまよい歩いている古賀先生を友人が発見し、事なきを得るのですが、
このときの体験が、後に名曲「影を慕いて」を生んだ…と、
自伝に書かれてらっしゃるそうです。


ではここで、昭和の名曲「影を慕いて」、
各自で脳内再生、よろしくお願いします[るんるん]
(…って若い人は知らないよな~、私だってリアルじゃ知らないしホント)



その他、芥川龍之介や与謝野晶子など、ここに滞在した文人墨客は数知れず…。



ところで、与謝野晶子さんって、日本全国津々浦々、ほとんどの観光地、
温泉地に滞在してますよね。色紙残したり、歌を詠んだり。
下手な旅行ライター(ワタクシ?)なぞ及びもつかないほどの旅行通だったのではないかと推察します。
交通も整っていなかった時代を思えば、女性とは思えないほどの活動ぶり。


今も温泉取材をしていると、どこへ行っても与謝野晶子さんばりに出没履歴がある
某ジャーナリストさんの名前にぶつかりますが、いやはや、見習わなくては…。



古賀先生とは関わりないのですが、取材の帰りに蔵王のお釜まで上ってみました。
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標高高いんで、まだお釜は凍ってるし。風は強いし、寒いったらない。



ここからは日本海側も、太平洋側も見渡せるんですよね。
壮大な景色です。

太平洋側を望むと、津波に襲われた被災地の海岸線が見えました。
本震の時、雪に閉ざされていたここも揺れたのでしょうか。
一日も早く復興の日が迎えられるように、蔵王の神様にお願いしてきました。


この夏は涼しい東北の温泉で、癒されてみませんか?[わーい(嬉しい顔)]
たくさんの人が訪れることで、地域も活性化すると思います。


次週の「もてなしの宿」も、被災地応援の回となります[ひらめき]


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ホテルカンラ京都 [もてなしの宿]

昨日はけっこう揺れましたね…。

東日本が地震・津波・原発という三重苦に囚われて、
そろそろ一ヶ月が経とうとしています。

「週刊新潮」最新号の「一歩先行くもてなしの宿」は、
ホテルカンラ京都 さんです。

「町家」をイメージした、個性的な客室デザインは、
ぜひ本誌でご覧ください。
部屋の調度品も、ほとんどがオリジナルデザインです。

半日無料で電動自転車が借りられたり、
お得なサービスがいろいろあります。

ちなみに私がいちばん好きなのは…
PICT0095.jpg
客室フロアです(笑)

これはエレベーターを降りたところ、なんですが、
格子戸の向こうに行灯がともっているところが客室エントランス。
格子戸が外との境界線になってますが、さらに数歩進むと客室ドア。
そのドアを開けて、ようやく自分の部屋へ入る。

旅館だと、玄関、次の間、本間…みたいな造りになっているところが多いんですが、ホテルでこういう造りになっているのは珍しいですね。「ドア開けて、いきなり部屋」というより落ち着けます。

本誌では載せられませんでしたが、朝食もナイスです。
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京野菜のフレッシュジュースや、おばんざいをアレンジしたプレートなど、
20種類以上の野菜が使われています。
てなわけで、宿泊プランもあろあろありますが、この朝食がいただける「朝食付きプラン」が一押しでございます。

京都はホテル・旅館・その他の宿と激戦区。
宿のスタイルもいろいろ、価格帯も幅広くて、
泊まる方も悩みますね~。

だからこそ、面白い宿が登場してくれると、
取材する側としても嬉しい限りです。



それにしても…

改めて掲載ページを見て思うのは、

「ああ、この取材をしていた頃は、平和だったな…」

ということです。

思えば、この取材のあと、近畿エリアをまわって、
新幹線で帰ってくるときに、3月11日の本震に遭遇したのでした。


外国人の大半が日本から脱出したいま、京都も厳しい状況かもしれませんが、西日本はまだ良い方で、東日本の旅館・ホテルは、どこもかしこも経営的には非常に厳しい状況のようです。それでも、地震の影響がほとんどない宿、観光地もたくさんあります。

縮こまっているだけでは、どんどん停滞してしまうので、三重苦のストレスは重々承知の上で、旅が好きな人は、また旅に出かけよう!と言わせてください。これから夏にかけては、一年の中でも、日本がいちばん美しい季節を迎えます。

寒かった東北にも、もうすぐ春がやってきます。
必ず春がやってくるはずです。


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新年早々… [もてなしの宿]

久しぶりに風邪をひいてしまいました。ゴホンゴホン
数年に一度、バカの領域から逸脱するらしく、大風邪やらかします。

あぁ~、咳が出て、気管支が苦しい。

しかし、明日から2泊3日で取材なんですよね~、とほほ。


さて、2011年、週刊新潮第一発目、1/13号は、
おめでたいビジュアル、富士山にあやかって、

風邪の ゴホンゴホン…じゃなくて[あせあせ(飛び散る汗)]   前フリわかりにくくてすみません

風のテラス KUKUNA さんです。


河口湖に面していて、朝な夕な富士山の絶景が堪能できます
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写真は最上階の露天風呂からの眺めですが、全室富士山ビュー。爽快。
なんともめでたい気分になりますよ。

詳しくは本誌を見ていただくとして、私がこの宿で
個人的にいちばん感心してしまったのが水回りです。


旅館やホテルの水回り、何百件と見て(使って)きましたが、
本当に使いやすい水回りって少ないんですよね。

見た目はスタイリッシュでお洒落な洗面台なんだけど、
ちょっと手を洗っただけで、あたり一面びしょ濡れになる、とか。
顔洗おうとすると、水道がオデコにぶつかる、とか。
ドライヤーを使いやすい場所に収納できない、とか。

はたまた使ったタオルをどこに置けばいいのか、何も考えてない洗面台、とか。
(湿ったタオルを重ねて置いておくのって、不潔っぽくてイヤじゃないですか…)

ティッシュボックスかデカすぎて邪魔だったり、
アメニティがごちゃごちゃありすぎて、自分の洗面用具が並べられない、とか。
(女性なら必要なものは持参してますから、100均みたいなのクシ、ハブラシなど不要)

きれいに見えるのはチェックインした時だけ、一度でも洗面所を使うと、
ゴチャゴチャしちゃって、スッキリと片づかない。
そんな水回りが多い中、こちらの宿は

すべてスッキリ!と収納。次に使う時も使い勝手が良い!
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左の引き出しの上の段にアメニティが整理されて入っていて、
下の段にはドライヤーとティッシュが収まっています。
引き出しを閉めてしまえば、いつでも洗面台周りはスッキリ。
そして引き出しの取っ手は、タオルかけ兼用(にもなる)。
といっても、普通のタオルかけも左上にあります。

全体はこんな感じです。(別の客室ですが、ほぼ同じデザイン)
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引き出しの下には、使用済みタオルなどを入れるカゴ。
右下のバスマットといい、すべてスッキリと整頓できるので、
滞在中はいつでも、非常に気持ちよく水回りを使うことが出来ます。
ゴミ箱も邪魔にならない場所にちゃんとあるし。

ありそうでないんですよね、ここまで考えられたデザインって…。


見ておわかりの通り、別段、水回りが広いわけではありませんが、
限られたスペースをいかに上手く使うか、設計者のこだわりが感じられます。

客室のバスルームはシャワーのみ。その代わり椅子があるので、
腰掛けながらシャワーを浴びられる。意外とこれが便利。
大浴場や貸し切り風呂が充実している宿なら、
客室はシャワーのみで十分だと、私は思います。
そのぶん、料金で還元していただいた方が嬉しくないですか?


KUKUNAさんのところには、東京のホテルから紹介されて
外国人ゲストが泊まりに来るケースも少なからずあるようです。

「せっかく日本に来たんで、富士山が見える宿を紹介して」
というリクエストがあった場合、ホテル側がKUKUNAを推薦するんだとか。
なるほどねぇ、ここなら(晴れてさえいれば)富士山バッチリ、
文句あるか!ってなもんで[わーい(嬉しい顔)]

それにしてもKUKUNAがリニューアルオープンしたのは昨年7月。
東京のホテルさんも勉強していますね~。
私も勉強せねば。


というわけで、次回の「もてなしの宿」も、どうぞお楽しみに♪ ゴホンゴホン


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賀正<(_ _)> [もてなしの宿]

     ★明けましておめでとうございます★

     今年もどうぞよろしくお願いいたします


みなさまはどちらで新年をお迎えでしょうか。
ワタクシは旅行ライター、年末年始も旅の空でございます…と言いたいところですが、今年もやっぱり寝正月…

と言いたいところですが、寝てられませんよっ[パンチ]


曜日の関係で、正月早々に原稿締め切りがあるので、今からもう目がパッチリです[exclamation×2]
紅白歌合戦もおちおち見てられませんでした(嘘)。


紅白と言えば、桑田さんが復活していましたね。
ほとんど同世代のワタクシとしては、相変わらずのフザケっぷりに、ホッと胸をなで下ろしたところです。年末に同じくNHKで、忌野清志郎さんの番組を見ていたので、余計にしんみりとしてしまったり。


さて、久しぶりの週刊新潮「一歩先行く もてなしの宿」。
新年特大号は屋久島つわのやさんです。

詳しい話は本誌を見ていただくことにして、まずこちらのお部屋。
とにかく広いんです。
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洋室と和室があるんですが、こちらは洋室。
ワンルームタイプで、もちろんバストイレつき。水回りも広い。
庭の緑の向こうは海。潮騒が響いてきます。

つわのやさんは、実は旧ヤマハリゾートだった建物を改装しています。
ヤマハリゾート当時は、一般人がおいそれと泊まれないほどの超高級リゾートだったとか。なので客室も、今のホテルの常識からは考えられないほどの広さなんですね。ざっと見たところですが、多分、ベッドルーム+リビングだけで20畳くらいはあるんじゃないでしょうか。

つわのやさんには「まむずきっちん」というランチ営業のお店が入ってますが、
こちらの手作りハンバーガーが非常に美味しかった!!
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屋久島は連泊する人が多いので、こうしたランチがいただけるのはありがたいですね。
宿泊ゲストでなくても、もちろん食べに行けますが、宮之浦にもお店があります。



それにしても、屋久島の自然は素晴らしかった…。
縄文杉までは行けませんでしたが、ヤクスギランドには寄ることができました。

ワタクシ、実は今回が初めての屋久島、「ヤクスギランドなんて、まるでテーマパークみたいに名前だなぁ…」と、あまり期待せずに行ったんですが、なんのなんの、目の前に広がっていたのは手つかずの大自然そのものでした。
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なんと神秘的な巨木の数々…

人間って、ちっぽけだよな…


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そうそう、ヤクザルやヤクシカにも遭遇しました!
こちらヤクシカ。
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最初に見た時は興奮しまくりましたが、森の中には普通に猿も鹿もいました(笑)
それほど人を怖がってない様子。猿も、鹿も、毛並みがとてもきれいなのが印象的でした。


屋久島には、ぜひもう一度行って、冥土の土産に縄文杉を拝んできたいです。


もひとつオマケで、こちらは飛行機から見た、鹿児島の桜島の噴火風景です。
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屋久島に向かうプロペラ機の窓から、この近さ[がく~(落胆した顔)] で爆発連発。

地球は生きているんだな~。


                   しかし、プロペラ機は怖いな~[あせあせ(飛び散る汗)]


てな調子で、相も変わらず旅タビ失礼しております。

今年もどうぞご贔屓のほどを <(_ _)>

               


                  あ~あ、正月から原稿書か(…しつこいっつの[パンチ]


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日光湯元「ゆの森」 [もてなしの宿]

久しぶりに「週刊新潮」連載中の『一歩先行くもてなしの宿』から…。


最新号は 日光湯元温泉 ゆの森 さん 

日光湯元温泉は私の好きな温泉のひとつです。
か、宿となると、従来型の旅館が多い。
その中で光っているのが ゆの森 さんです。

何しろ温泉がめいっぱい堪能できる!!
全客室に専用露天風呂がついてます[ひらめき]

本誌をご覧いただければ、ゆの森さんの客室露天風呂の素晴らしさは、
十分にわかっていただけると思います。


で…

誌面で大きくご紹介できませんでしたが、お部屋はこんな感じです。
PICT0027.jpg

奥右手に見えるのは、最新型シャワーブース。
ボディシャワーつきなので、四方八方からシャワーされます(笑)

寒い冬、体をきちんと洗うなら、このシャワーブースか大浴場へ。
全室に露天風呂がありながらも、大浴場があるという親切さ。
もちろん、客室の露天風呂も大浴場も、源泉100%の掛け流しです。


2階建て12室という規模なので、個人客しかいませんし、
余計な設備もなく、まるで知り合いの別荘に遊びに来た感じでつろげます。

暖炉が燃えるラウンジのほかに、こんな読書コーナーも。
PICT0029.jpg

プライベートでまた訪れたい宿のひとつです。



湯元と言えば湯の湖。ゆの森さんに泊まりながら、湖周辺の散策も楽しめます。
湯滝という紅葉が見事な滝もあります。


湯滝から続く森の中の遊歩道にて。
PICT0154.jpg
奥日光の自然は素晴らしいですね…!
今頃はこの森も、紅葉で染まっているのではないでしょうか。

私が歩いたときは、まだまだ夏の気配が残っていましたが、
こんなせせらぎを見つけて、ぼーっとしていると、
どこからか、森のクマさんが、トコトコ トーコトコと~♪
現れてきそうな雰囲気でした[わーい(嬉しい顔)][あせあせ(飛び散る汗)]


ちなみにゆの森さんの客室から見える大きな木には、
猿がたくさんやってきて、木の実を食べている姿が見えましたよ。
夜は鹿も歩き回っているそうです。

目の前がスキー場のゲレンデなので、
冬場はウインタースポーツと温泉、両方が楽しめます。

日光湯元温泉、ぜひ一度訪れてみてください[ぴかぴか(新しい)]


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ゴージャスおこもり系 [もてなしの宿]

本日木曜日は『週刊新潮』発売日(関東近郊)です。

例のスクープのせいか、6/24号は爆売れしているようで、入手に苦労しました。
もちろん、新潮社さんからも見本誌を送っていただけるんですが、
やっぱり一刻も早く見たいじゃないですか~[あせあせ(飛び散る汗)]

ということで、近所のコンビニに行くんですが、売り切れてることもあったり。

今週の「一歩先行くもてなしの宿」でご紹介しているのは、
福島県の「静楓亭」さんです…が、その前に…


先週号でご紹介した「ラ・松廬」さんをば[ひらめき]


千葉県鴨川と言えば、鴨川シーワールド。
鴨川シーワールドのすぐ前にあるのが、老舗旅館「鴨川館」。
鴨川館の中に、隠れ家のように存在しているのが、「ラ・松廬(しょうろ)」なんです。

いわゆる「旅館内の別邸」みたいなカテゴリーなんですが、
「ラ・松廬」さんの場合、まったくの別世界が繰り広げられています。

一軒家タイプのヴィラが、5棟。それぞれ120坪もの広さ。
デザインやレイアウトも、それぞれ微妙に異なりますが、

・玄関
・キッチンやバーカウンターのあるリビングルーム
・和室
・シモンズ社のツインベッドが置かれたベッドルーム
・ウォークインクローゼット
・源泉掛け流しの露天風呂
・プライベート・プール
・屋外ジェットバス

などで構成されています。

プライベート・プールは3㍍×5.5㍍×(深さ)1.5㍍という大きさ。
それがヴィラの庭先にあっても、まだまだ余裕の広さだかんね(笑)


かなり贅沢な“おこもり系”ヴィラではないでしょうか。


感心したのは、広さや設備だけではありません。


たとえば、プールからジェットバスへ、水着のまま行けるのは当然ですが、
そのまま露天風呂へも行けるし、洗面所にも出入り口がある。

洗面所で水着に着替えて、バスローブとタオルを持って、
そのままプールへ出ることができる
わけですね。

逆に、
プールから上がろう…という場合に、濡れた体のまま、
露天風呂経由で、洗い場でシャワーを浴びる…
のも簡単。


リビングルームやベッドルームは、庭に面しているので、
もちろん、そこからもプールへ出入りできますが、
濡れた体で上がることを考えると、お風呂場に行けた方が便利に決まってます。


「そんなの当たり前じゃないか」
と言われるかもしれませんが、
日本のリゾートヴィラの中には、施設の豪華さ、派手さばかりにお金を使って、
使い勝手を無視した造りのところも少なくないんですよね。
(アジアンリゾートの中にもたくさんありますが)

で、リビング&寝室の、庭向きのガラス戸は、ただ横に開くのではなく、
折り畳みながら開けるので、全面開放が可能です。
夏は気持ち良いですよね~!



そんな気持ちよいテラスで、朝食をいただくことも可能です。
PICT0048.jpg

ちなみにラ・松廬さんでは、宿泊料金に夕食は含まれていません。
(朝食は無料サービス)
なので、夜は鴨川館の中の料亭orレストラン、もしくは外に食べに行くことになります。
このへんも自由で良いですね。


誌面でご紹介したヴィラは南国リゾート調の「花」でしたが、
こちらは和風ヴィラ「和」・「藍」
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和風と言っても、リビングもベッドルームも洋式スタイルで、
インテリアや色味、庭の雰囲気に、和のセンスを生かしています。

そして、和室からもプールが眺められます。
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個人的に気に入ったのは、こちらの和風ヴィラです。
全体的に落ち着いた雰囲気で、旅館らしさと、ホテル的な機能性が、
うまく解け合っていると思います。


まあ、ラプラブ(死語?)なカップルが泊まるには、
落ち着きすぎているかもしれませんが…(^_^;)


もうひとつ、私が注目したのはガーデニングというか、植裁の美しさ。
ガーデンデザイナーさんが、特別に監修された庭なんですが、
それぞれのヴィラのテーマに合わせて、さまざまにデザインされています。

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こんな和風の雰囲気があったり…



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足下に寄せ植えがあったり…



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わかりづらいかもしれませんが、これは塀の上から、
サラサラと水が流れ落ちています。


私は仕事での滞在なので、それほどまったりする時間はありませんでしたが、
一応、プールにも入りました!
温水だし、ライトアップされるので、夜でも入れます!(真冬は除く)

そうそう、「ラ・松廬」には、ゲスト専用のラウンジもあります。
ヴィラ内でも、コーヒー、紅茶、日本茶と、飲み物はなんでもありますが
(冷蔵庫内のソフトドリンクはすべて無料)
ラウンジにも用意してあるので、ちょっと一息入れることも。

それでも1泊2日じゃ、ヴィラ全体が使い切れない(笑)と思いました。
実際に連泊するゲストも多いようです。

とはいえチェックアウトは12時なので、一般の旅館に比べたら、
十分すぎるほどまったりできますが。


さて、今週は明日から取材なので、帰ってきたら、
いよいよ次は「静楓亭」のご紹介です[ひらめき]

早く追いつかないと…[ダッシュ(走り出すさま)][ダッシュ(走り出すさま)]


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キングオブ秘境・祖谷温泉 [もてなしの宿]

徳島県の祖谷渓(いやけい)と言えば、ガチョーーーーーーーン(谷啓)[パンチ]

大歩危小歩危(おおぼけこぼけ) で知られる、秘境中の秘境。

もうね、本当に秘境です。日本三大秘境のひとつだそうですが、
私は祖谷渓がキングオブ秘境だと思います。

こんな感じですもの…
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人里離れた、こんな秘境に宿があると聞けば、「簡素な施設だろうな…」と誰しも思います。


そんな予想を見事に裏切るのが、ホテル祖谷温泉さんです[exclamation×2]


先週の『週刊新潮』は、もちろんご覧いただいたかと思いますが[手(チョキ)]
誌面でご紹介した客室を、違うアングルでご紹介しますと、こんな感じ。
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超モダンでございます。
フルサイズの窓の向こうは断崖絶壁。谷底までの高低差約170㍍。
周囲の山々は標高1000㍍前後、カモシカさんがお出ましになるほど山奥。

その絶景を心ゆくまで眺められるように、ゆったりした椅子とマッサージチェアを配し、
右手の棚(冷蔵庫やポット、お茶、コーヒーなどがあります)の上には、
BOSE社製のCDプレイヤーがあります。(ホテルでレンタルありますが、
お気に入りを持っていけば、絶景を音楽とともに堪能できます)

左手はバスルーム。露天風呂付きで、風呂からの眺めもビビりますよ(笑)
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えっと、気をつけないと落ちますんで…というのは冗談ですが、
この崖っぷちぶりはご理解いただけるでしょうか?

私はとっぷりと夜が更けてから、このお風呂に入ったわけですが
(だってぇ、昼間から夕方は、仕事してるし~(-_-))

いやいや、かなり後悔しました。
何も見えないし、真っ暗闇だし、怖いったらない。
星月夜なら、また趣があったと思いますが、天気が悪かったので、
物の怪が出そうな気配が漂ってました。
街灯ひとつありません、まさに漆黒の闇。
風呂場の電気つけたくらいじゃ太刀打ちできない恐怖感。

秘境はこうでなくちゃ![ひらめき]

この客室は5階にある「ふわり」というカテゴリーの「玉響(たまゆら)」という部屋です。
「ふわり」には、他に5室の部屋があり、すべてインテリアが異なりますが、
絶景を堪能する、というコンセプトは同じ。
(詳しくはHPを。客室の間取り図などもあり)


お部屋のお風呂も温泉ですが、源泉そのままの祖谷温泉に入りたい方は、
170㍍下の、谷底にある男女別露天風呂へ行きましょう!
PICT0143shusei.jpg

先客さんがいたのを知らずに撮ってしまったので、一部修正しましたが[あせあせ(飛び散る汗)]
きれいな色をした温泉ですね。

加温も加水もしていない、もちろん循環もしていない、手つかずの源泉掛け流し。
湯温は体温程度(37℃前後)、長湯するつもりで行きましょう。
私は宿の仲居さんのオススメ通り、30分浸かってました。
1時間でも浸かっていられる自信があります。

硫化水素の泡が肌にまとわりついて、とても気持ち良かったです。
何しろ川っぷちですから、渓流の音に耳を傾けながら、忘我の境地で入浴。


この温泉に行くためには、専用のケーブルカーに乗ります。
PICT0119.jpg
上から見ると、こんな感じ。
所要時間たったの5分。




PICT0155.jpg
下から見上げるとこんな感じ。高低差170㍍(しつこい[パンチ]



下には待合室があるので、温泉から上がってきたら、
ケーブルカーが出発した直後だったー!という場合でも、
最大10分待てば帰ってきますんで、ドリンクでも飲みながらのんびりと。

ちなみにこのケーブルカーは、上でスタッフの方がコントロールしています。
下の温泉のところには誰もいません(連絡用電話はあります)

私はケーブルカーのドアの開け方がわからず、
(直前に説明されたんだけど…(^_^;))
モタモタしていたら、いきなりスピーカーから上のスタッフさんの
指示が聞こえてきて、びっくりしました…けと助かりました。
上でこちらの様子が見られるカメラがあるみたいです。


とまあ、今回は言葉で説明するより、写真でお見せした方がわかりやすいと思い、
やたら画像を貼り付けてしまいましたが、




最後にひとつ…








PICT0191.jpg

200㍍ほど下の、V字型に切れ込んだ谷底に向かって…リリース(笑)


ご存じの方も多いと思いますが、これは「祖谷渓の小便小僧」という作品で、
1968年に設置されたそうです。

日本でいちば高い所にいる小便小僧。
これぞキングオブ秘境の主と言えるでしょう[いい気分(温泉)]

夏は涼しくて、祖谷温泉は良いですよ~(^_^)ノ


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「作家パック」で自分合宿 [もてなしの宿]

いよいよ梅雨入りでしょうか。

このところ、新潟県、長野県、和歌山県の山奥など、標高が高めの場所で取材していたせいか、5月末でも暖房つけてたりして、初夏の風情を感じるヒマがありません。

毎度、お馴染みの『週刊新潮』での連載、「一歩先行くもてなしの宿」。
もう先週号になってしまいましたが、ぜひご紹介したかった宿があります。

四万温泉の柏屋旅館さんです。


誌面でご紹介したのが、作家パック!

なんじゃそりゃ?という、『週刊新潮』をご覧いただけなかった方(クドクド…)に説明いたしますと、こちらの宿は温泉旅館としては珍しく、シングルルームを今年の2月に誕生させました。洋室にベッド、壁は珪藻土、テラス付き。写真は誌面でご紹介したのて省きますが、決して広くはないものの、非常に落ち着ける雰囲気です。

温泉に、ひとりで行きたい時って、あるじゃないですか…[いい気分(温泉)]

しかし、ほとんどの旅館がシングル客を歓迎しないというか、そもそもシステム的にシングルに対応していない。「おひとりさまもどうぞ」という宿でも、泊まる部屋が添乗員部屋だったり、眺めが悪くて売りにくい部屋だったり。つまり冷遇されやすいんですよね。

柏屋さんは大規模旅館ではなく、周りの自然環境にも恵まれているので、もともと「おこもり系」向けだったこともあり、「だったら、シングルルームを作ろう!」ということで、フロントにも大浴場にも近い1部屋を、洋室シングルにしちゃったわけです。画期的[exclamation]

でもって、ここに2泊以上泊まりたい人向けの宿泊プランが「作家パック」。

仕事を持ち込んで集中したい人とか、読書に耽りたい人とか、何かの作品を仕上げたい人とか。四万温泉は歓楽街もないし、コンビニやパチンコ店もないので、気が散らない。都会の喧噪から完全に離れた場所で、温泉に入りながら、自分ひとりの時間を堪能できるわけです。

仕事することを前提にしているので、もちろん無線LANがつながります。
デスクは伸縮できるタイプで、広く使うことも可能。
食事も部屋に運んでもらえるので、他のお客様から「あーら、あの方、ひとりなの?」みたいな視線にさらされることもありません。

泊まる人の身になって考えてくれてますね[ひらめき]

さて、このシングルルームの隣にあるのがライブラリー。
PICT0020.jpg
ここでも無線LANがつながるのて、たとえばシングルじゃなくて他の部屋に泊まっているんだけど、ちょっとPC使いたい、なんて時には便利なスペースになっています。

それに自分の部屋ばかりにいると、息が詰まってくることもありますから、そんな時はここで気分転換もてぎるわけですね。お茶飲んでもいいし、書棚の本を眺めてもいいし。いや~、よく考えてあるな~。

もうひとつ、私がこちらの宿で感動したのが朝食です!
PICT0039.jpg
手前が洋食、向こう側が和食なんですが、洋食で出てくる焼きたてパンがめっちゃ美味しい[ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)]
コーヒーもポットでサービスされるんですが、これまた美味しい[ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)]


普通、旅館の朝食で「洋食」、またはバイキングスタイルというと…

パンやコーヒーにはガッカリすることが多いんで、私はいつも和食派なんですが、柏屋さんに限っては、洋食を選びますわー!レベル高っ!

ハムやソーセージを添えた卵料理(スクランブルエッグとか、オムレツとか)も、柏屋さんでは出てこなかったのも好感度高かったです。あの手のアメリカン・ブレックファーストを食べると、昼になってもお腹が空かない、つまり高カロリーすぎて私はダメなんですよね。卵だって2個以上使ってるし。そんなに食べたくないもん。それに加えて旅館の朝食のハムやソーセージって、これまたガッカリなものが多いでしょう…?


もちろん、柏屋旅館さんの朝食「和食」も、お粥が選べたりして、とても満足のいく内容でした(結局、両方あれこれ食べてた私[パンチ])。

さて、今週の「一歩先行くもてなしの宿」は、徳島県のホテル祖谷温泉さんです。

かなり山奥です。人里離れてます。カモシカが出るくらいです。
それでもわざわざ行く価値あり、な宿だと思います。

次回、詳しくアップいたします[ダッシュ(走り出すさま)]

『週刊新潮』をご覧になってお待ちください[わーい(嬉しい顔)][あせあせ(飛び散る汗)]


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