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下呂温泉・湯之島館 [文化財の宿]

『週刊新潮』連載、「文化財に泊まろう」の第2回は、
下呂温泉の湯之島館さんでした。


下呂温泉が現在のような温泉街になった、そもそものきっかけは、
昭和6年、こちらの湯之島館さんが開業したから、と言っても過言ではありません。


この時代の温泉旅館としては規模といい、建築様式といい、画期的な存在です。


由緒正しき日本の伝統と、当時の最先端だったアールデコが見事にコラボしていて、
広い館内を歩き回っても、飽きることがありません。


何しろ敷地面積5万坪、今でも深山幽谷の雰囲気が漂う山の中に、
忽然とたたずんでいる登録有形文化財のお宿さんです。


全体像は、まず湯之島館さんの公式サイトで掴んでいただいて[あせあせ(飛び散る汗)]



ワタクシが個人的に大変好きな場所が、家族風呂です。

PICT0023.jpg

家族風呂がある場所は洋館部分の1階。こんなモダンなデザインの廊下に面して、
4室のお風呂が、24時間入りたい放題で並んでいます。


それぞれ脱衣室+お風呂、という構成ですが、レイアウトも、デザインも違う。
PICT0026.jpg

こんな洋館らしい脱衣室があるかと思えば・・・・・







PICT0035.jpg
和室の脱衣室もありまして、和と洋が混在する、湯之島館らしさがあふれています。


思えば昭和初期、日本人のライフスタイルは、まだまだどっちつかずというか、
和装の人もいれば、洋装で洒落てる人もいるし、一般住宅も、お金持ちの方は、
敷地の片隅に洋館を建てたり、温室を作ったりする時代でしたよね。



貸切の家族風呂はこんな感じです(それぞれ風呂のデザインも違いますよ)
 PICT0033.jpg
こぢんまりしているので、掛け流しの温泉はいつも新鮮。
いや~、下呂温泉の中でも、湯之島館さんのお湯は、特別に心地良いです。



もちろん、展望大浴場と露天風呂もありますよ。
ぜひ、公式サイトのページ をご覧ください。





忘れてならないのは、眺望の素晴らしさでしょうね。
眼下に広がる下呂温泉の街並み。
PICT0052.jpg







喫茶「樹庭」から見た本館外観
PICT0002.jpg

こんなすごいところに、今でも泊まれるの?と思ってしまうほど、
文化財的価値が高いお宿だと思います。
お部屋は古い本館もあれば、新館もありますので、お好みで・・・。





すべて私が取材の合間に資料用として撮影している画像なので、
湯之島館さん本来の魅力をお伝えするには、あまりにも拙いので恐縮ですが、
下呂温泉にお出かけの際は、ぜひ一度お訪ねください[わーい(嬉しい顔)][るんるん]


昭和初期の日本人は、スゴイもの作ってたんだなーーーー!と、
改めて感動できると思います。


で、とにかく広いのと、建築物が複雑に結合しているので、
迷子にならないようにお気を付けて・・・。






それから、以下は個人的なお知らせですが・・・・





facebookにてコミュニティ「文化財の宿」を開帳(?)してみました。


まだまだ試験運用の段階ですが、一応、ワタクシが事務局となります。


『週刊新潮』誌上で掲載させていただいたお宿さんとリンクする形で、
情報交換や発信に、何かしらお役に立てればと思います。


ご興味のある方はのぞいてみてください。


「文化財の宿」facebook



まだまだfacebookの使い方が理解しきれていない部分もありまして、
何かご意見なり、ご指摘なり、いただければ幸いです。



こちらのブログでも、出来る限り早く、連載第3回、第4回、第5回のお宿さんを
ご紹介していきたいと思っております・・・(どんだけ溜めてんだか[ふらふら][パンチ]


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